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音楽家すぎやまこういちを偲んで~ドラゴンクエストで融合し、受け継がれるクラシック音楽とゲーム音楽~(10/5公演情報更新)

そしてコンサートへ……

『ドラゴンクエスト』続編の『ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々』が発売された1987年、すぎやまさんは『ファミリークラシックコンサート ドラゴンクエストの世界』を開催しました。

【東京都小学校PTA協議会】を後援に、NHK交響楽団の選抜メンバーによる演奏で、子供たちの大好きな『ドラゴンクエスト』からクラシック音楽へ親しんでもらう試みです。また世界初のゲーム音楽のオーケストラ演奏会でした。
サン=サーンスの『動物の謝肉祭』を同時上演した第1回コンサートは、大盛況となりました。

この演奏会はその後、演奏を東京都交響楽団に頼ったり、すぎやまさん自身が指揮を執るようになったり、『ドラクエ』シリーズが続いたことで演目が過去作と最新作を組み合わせるようになるなどして2019年まで毎年、第33回まで行われ、ゲームファンとクラシック音楽を繋いでいきました。

2020年は新型コロナウイルス騒動があったため中断してしまい、2021年も開催できないまますぎやまさんは亡くなられてしまいましたが、このコンサートが撒いた種は既にしっかり根付いています。

クラシック × ゲームの広がり

現在も多くの楽団が『ドラゴンクエスト』シリーズの楽曲でコンサートを複数開催しているほか、『ポケットモンスター』『ファイナルファンタジー』『モンスターハンター』『グランブルーファンタジー』など、様々な大人気ゲームが、それぞれの音楽でオーケストラ演奏会を開催するようになりました。
優れた音楽を作っただけでなく、クラシック音楽に触れる新しい機会の創設まで行ったのです。

クラシック初心者の方は、こうした馴染みある曲で演奏会の楽しさを覚えることもできるでしょう。
普段から伝統的なクラシックを聴きなじんだ人には、逆にゲーム音楽文化に触れて、新しい扉を見つけられるかもしれません。

また1988年には、オーケストラ演奏に無声の実写ドラマをつけてミュージックビデオのようにした『ドラゴンクエスト ファンタジア・ビデオ』が販売されています。
指揮はすぎやまさん、音楽はアレフガルド交響楽団(名義の東京都交響楽団メンバー。アレフガルドはドラクエ作中の国名)、そして映像制作には『新世紀エヴァンゲリオン』を作ったガイナックスが協力し、なんとあの庵野秀明が魔王役を演じています。

1995年にはスター・ダンサーズバレエ団により、バレエ『ドラゴンクエスト』も制作されています。ドラゴンクエストの世界観に基づいたオリジナルストーリーで、すぎやまさんの楽曲をそのまま利用し、同バレエ団によって現在まで不定期に上演されています。直近では2020年の公演がブルーレイ化されて販売されています。

2022年10月1日には兵庫県立淡路島公園内テーマパーク『ニジゲンノモリ ドラゴンクエスト アイランド』で公演を行い、ニコニコ生放送およびYouTubeLiveでの配信を行いました。バレエ演出の鈴木稔氏とドラクエゲームデザイナーの堀井雄二氏のトークショーと、ダイジェスト版上演の豪華な二部編成で、現在は生放送のアーカイブを観ることができます。

10月22日には北海道札幌文化芸術劇場hitaruで、12月24日には長野県まつもと市民芸術館上演も予定されており、2023年8月には新国立劇場での東京公演の予定も発表されました。

オペラハーツの編集とライターを兼任。 小中でピアノ教室に通い、中高では吹奏楽部で打楽器を担当した程度の演奏経験。 クラシック以外にロック、EDM、ボカロ、ゲーム音楽なども好んで聴く。

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